
3番人気・5着
素晴らしい決め手で初陣を飾ったイスクメルも今後楽しみな1頭となったが、チグハグなレース振りで能力を発揮できず5着に敗れたワイズジュエルの次走での巻き返しに期待したい。
快速馬ピューロマジックの妹など追い切りでスピード感溢れる姿を見せていた有力馬が揃い、短距離メイクデビュー戦らしい顔ぶれで上位拮抗ムードとなった。
ワイズジュエルも父ミッキーアイル譲りのスピード能力を発揮しウッドで24.2-11.6秒をマークなど、坂路を含めて全て加速ラップを刻む動きを披露。小柄な馬体も乗り込み量は十分で3番人気に推されたが、パドックでは「気持ちが高ぶりやすく当日の気配が鍵」と陣営がコメントしていたように、やや気負いが目立つ周回となっていた。
レースでは4番枠からスタートでやや立ち遅れ、軽く気合いを付けられると一気の加速で馬群に取り付き、鞍上が抑えたものの頭を上げながら馬群の間から先行集団の後ろまで上昇するチグハグな前半。
何とか落ち着かせて先行集団を見る形で外に出し直線でのキレを引き出そうとしていたが、4コーナー手前で内の馬が外に膨れて煽りを食らい、弾き飛ばされながら直線に向いてしまう。
6番手まで下がって迎えた直線では追われて加速し一瞬先団に並びかけるキレは見せたが、無駄脚を使っていた影響が大きく脚が止まってしまい、外から一気の強襲に合い先行勢も捕え切れぬまま5着に敗れた。
前半のロスが大きかった事と4コーナーで弾き飛ばされたのが敗因で、勝ち馬から0.4秒差なら悲観材料とはならない。
高いポテンシャルは感じられ、レースを経験した事で陣営が浮き彫りになった課題克服に取り組み、次走ある程度スムーズな競馬で本来の能力を発揮できれば巻き返しは十分に可能だ。
2番人気・3着
同生産牧場+同馬主所有馬との兼ね合いでやや物足りない結果に終わったが、遠慮した感のあるレース振りが能力全開に至らなかったのが敗因で、次走ではキッチリ初勝利を飾りそうだ。
牝馬限定マイルのメイクデビュー戦は9頭立てながらシルクレーシング所有馬2頭という複雑な一戦。厩舎は違えど使い分けで確実な段階を踏むノーザンファーム×シルクレーシング。
追い切りでは勝ち馬のレニュアージュよりもガリアルダの仕上がりが進んでいたように感じたが、募集価格の高い勝ち馬に大人の事情が働いたようなレースと感じてしまった。
好スタートを決めるも躓いた影響で二の脚が鈍り、隣枠の勝ち馬が先手を主張したためアッサリと引いて内の3番手で我慢させていた。
淡々としたペースで馬順の入れ替わりがなく、終始内々の3番手で逃げる同馬主の勝ち馬を見ながらの追走。
直線に入っても逃げる勝ち馬が持続ラップを刻み逃げ込みを図るなか、外に出せるチャンスはあったが終始内ピッタリで勝ちに行く競馬には感じられないまま、持続力を活かす強気の競馬ができず何とか3着確保に留まった。
大型馬の初戦で最内枠も影響したが、血統的にキレ味が不足している印象があり、速いラップを持続する方が向きそうだ。
牝馬ながら498キロの馬体は迫力十分で、次走はキレ味勝負の舞台よりもダート戦や1400m戦などの持続力を活かす舞台で巻き返しが可能である。
ノーザンファームの同馬主2頭出しは確勝級という評価をしていない印象があり、勝ち馬の次走は評価が微妙で、将来性を含めて注意が必要である。









3番人気・1着
購買価格3億円超の評判馬に注目が集まったが、インパクトある圧倒的な走りで快勝し初陣を飾っている。
デビューから全て1番人気で3連勝を飾った母・ディーブジュエリー×父・リオンディーズと早熟型で完成度は高い馬であるが、まだ体質の弱さを抱えながらも素質は十分。追い切りでは内目を回ったもののキレのある動きで好時計を連発し3番人気の支持を集めた。
互角のスタートを切るも二の脚が鈍く序盤は後方に置かれてしまったが、鞍上が軽く促して勢いが付くと馬群の間をスルスルと上昇し中団インを確保して折り合いを付ける。
中盤は1800mのメイクデビュー戦らしく12.7-12.8秒とピッチは上がらず、各馬折り合いに専念する形で馬群が凝縮し直線での瞬発力勝負となる。
直線に向き最内に位置していたコラリオンは徐々に外に振り、各馬が仕掛け出した残り400mで馬群の外に持ち出され、先行集団よりワンテンポ遅れてスパートを開始する。
鞍上の田辺騎手が気合いを付けると瞬時に加速し、11.5-10.9秒と加速したラップのなか馬なりで先頭に並びかけ、ラスト1Fで追い出されるとアッという間に後続を引き離しにかかる。
ゴール前は内に刺さりながらも余裕十分に2着以下を2馬身半千切って快勝した。ラスト11.5-10.9-11.2秒の決め手比べで後続を引き離した内容は素晴らしいものであった。
軽く追われただけで上り3Fは他馬を0.5秒以上上回る33.1秒で、瞬時の加速力は強力な武器となりそうだ。
早熟血統で将来性には疑問符が付くが、馬群に怯まない気性と操縦性の高さは強みで、鋭い決め手を武器に2歳重賞で好勝負に期待できる。