
1番人気・2着
高額取引馬や良血馬の揃った阪神1800mコースのメイクデビユー戦。母リスグラシューの血統馬リスグロワールが鋭い決め手で初陣を飾ったが、調整過程に物足りなさが残りながらも流石の走りを披露した素質馬に注目したい。
重賞ウイナーのエピセアロームの4番仔で1世代上には今春の牝馬クラシックで主役を担ったスターアニス、新種牡馬ながら猛威を振るうエフフォーリア産駒の超良血馬で1番人気の支持を集めたが、デビュー前の調整過程には物足りなさが残っていた。
最終追い切りでは坂路でラスト11.9秒とキレを発揮していたが、入厩後は坂路のみの追い切り過程で強い負荷は掛けられず時計は4F54.1秒が最高と、ウッドで好時計をマークしていた他馬との比較でも劣勢で人気先行の印象が強いなかでの初陣となる。
不安視されていたスタートは互角に出るも外枠から内の馬を行かせ中団に控えながら折り合いに専念した序盤戦。ペースが落ちやや折り合いに苦労するシーンもあったが、外々を軽快なリズムで十分な追走力を見せていた。
1000mを1分3秒3で通過するスローペースで各馬一団となって脚が溜まり、ラスト11.4-10.7-10.9秒と超瞬発力戦となった。
終始外々を回り4コーナでも大外に持ち出すコースロスはあったが、直線に向いて促されると瞬時で先団に並びかけ残り200mを切って先頭に立った。
しかしゴール前で終始内々を立ち回り脚を溜めていた勝ち馬に一気に交わされる惜敗となってしまう。
勝ち馬はウッドで長めから負荷を掛けた追い切りで好時計をマークしており、コース取りとデビューに向けての調整過程の差がゴール前に出てしまった印象だ。
しかしポテンシャルの高さは十分に評価でき、レースを経験した次走は確勝級の評価で問題ない馬である。
6番人気・1着
牝馬クラシック最終戦・秋華賞のトライアルは既に大舞台への出走権を確保しているオークス上位入線馬が、小回りコース・重たい馬場・距離に苦戦を強いられ、春のクラシック未出走馬がワンツーを決める波乱となった。
雨が降り続く重馬場で厳しいコンディションのなか、多くの課題を克服し重賞初勝利を飾ったマスターソアラに今後注目していきたい。
東京マイルのデビュー戦は上り32.8秒の豪脚で後方一気を決めて初陣を飾るも、2戦目のクイーンCはイレ込みが目立ち幼さが残るなかでもポテンシャルの高さは見せた4着。今回は精神面の成長を促す意味も含めて半年ぶりの復帰戦となっていた。
中間は折り合い重視の調整もキレのある動きを見せ、当日の馬体も+10キロと成長を感じさせるも、僅か2戦のキャリアでの初コース+距離延長、キレを削がれる重たい馬場での相手強化と好材料が乏しい一戦であったが、不安要素を感じさせない素晴らしい走りでポテンシャルの高さを示した。
好スタートを切り両サイドの馬と接触しながらもピタリと折り合って中団インを確保したが、1コーナー過ぎでは外から次々と被されて後方まで下げる厳しい序盤なる。
重たい馬場のなか12秒台中盤のラップが続き流れた展開も、後方4番手でじっくりと脚を溜め精神面の強化が伺えていた。
3コーナー手前から鞍上が軽く促すと内をスルスルと上昇し、一旦は前が壁になって勢いを削がれてしまったが、再度上昇を開始し4コーナーでは馬の間を上手く抜けて先団に迫って直線に向いた。
前を行く4頭が内で競り合うなか大外に持ち出されてスパートを開始すると、残り100mではオークス2着のドリームコアを抜き去り、内から抜け出した2着馬をゴール前で捕えて半馬身抜け重賞初勝利を飾った。
多くの課題を克服し秋華賞への切符を手にしポテンシャルは十分通用しそうだが、初の関西輸送が必要な大舞台では精神面の真価が問われ、即通用には高いハードルが待ち構える。
秋華賞は当日の気配次第となりそうだが、まだ成長過程の段階で将来的にはマイル路線での活躍が見込める。
今回賞金加算に成功したのは大きく今後飛躍が期待できる馬として注目していきたい。









5番人気・2着
皐月賞と同舞台のメイクデビュー戦は素質馬ジュタの妹ヴェトロテンペスタがルメール騎手の絶妙なペース配分で楽に逃げ切って初陣を飾ったが、展開が向かないなか2着に好走したローザドーロの次走に注目したい。
408キロの小柄な馬体で強い追い切り本数が不足気味と馬体の維持優先と感じられる調整過程も、ウッドの最終追い切りで外目を回ってラスト23.9-11.5秒をマークし、好調教馬揃いのなかでも5番人気の支持を集める。
スタートで立ち遅れ序盤は後方に控えて超スローペースのなか向こう正面では後方2番手と厳しい位置取りとなってしまう。
先手を奪った勝ち馬は13.2-13.3秒とピッチを緩め、その後ゴールまで一度も減速ラップがなく、ラスト3Fを11.6-11.3-11.3秒で楽に逃げ切る展開となったが、ローザドーロは後方2番手からピッチの上がった向こう正面後半で動き始め最内を突いてスルスル上昇し、4コーナー手前では先団に取り付き手応え良く5番手で直線に向いた。
一瞬前の馬が壁になり大外に切り替えて追い出されるも、11.3秒が続く速いラップに一気に差を詰める事はできなかったが、坂を上がってからグイグイと脚を伸ばし2着争いを制している。
3馬身離されたがゴール前は勝ち馬に唯一迫る脚を見せ、小柄ながら急坂を苦にしないキレとパワフルな走りは評価できる内容だ。
結果的に先行決着となるピッチの落ちない展開のなか、後方からインを突いて上昇した器用な立ち回りと、3コーナー過ぎからのキレのある末脚は目立っていた。
叩かれて上積みが見込めるレイデオロ産駒で、馬体の維持さえクリアできれば次走での初勝利に期待できそうだ。